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日本の色いろいろ

紫色

紫色(むらさきいろ)
もしも家に仏だんや神だながあれば、そこにむらさき色が见つかるかもしれません。むらさき色は、昔から、ぎしきなどの特别なときに使われる色で、重々しくて高贵な色とされてきたからです。
おもしろいことに、日本だけでなく、古代中国でもローマ帝国でも、むらさき色は古くから世界中で、王だけが身につけられる色として尊重されてきました。それは、むらさき色を手に入れるのが、とてもむずかしかったからです。东洋ではムラサキ草の根っこから、西洋ではムラサキ贝から、たいへんな手间とお金をかけて色をとっていました。

源氏物語の作者は "むらさき" 式部

『源氏物语』は平安时代に书かれました。さまざまな国でほん訳されて、いまも世界中で爱読されているベストセラーです。作者は、紫式部(むらさきしきぶ)。名前は本名ではありません。当时の天皇のきさきにつかえたときの役职名が「藤式部(とうのしきぶ)」でした。『源氏物语』がたいへんな评判となって尊敬されたことと、物语中の高贵な登场人物に「むらさき」にちなむ名前が多いことから、この呼び名で呼ばれるようになったといわれています。

紫式部肖像

『源氏物语』は、宫中の高贵な人々の物语です。登场する女性たちの名前は?桐(きり)??藤(ふじ)?など、むらさき色の花がさく植物からとっている例が多くあります。主人公の光源氏(ひかるげんじ)の妻となるのは、「紫の上(むらさきのうえ)」です。(紫式部肖像)

ブドウと书いてエビと読むむらさき色

いちばん身近なむらさき色といったら、くだもののブドウかもしれません。ブドウは汉字で「葡萄」と书きます。この字を使った「葡萄色」という、黒ずんだむらさき色があります。この読み方ですが、なぜか「ぶどういろ」ではありません。「えびいろ」と読むのです。えび色は、山に自生する「山ブドウ」の実から作られます。山ブドウの古い名前が「エビカズラ」で、昔、ブドウのことは「えび」といっていたのです。では、おなじみの海のエビにも由来した色はないかというと、実はちゃんとあって、イセエビのカラの色ような赤茶色です。この色を「海老色(えびいろ)」または「海老茶(えびちゃ)」といいます。

葡萄色

葡萄色

海老色

海老色
どちらもおなじ「えび色」!(葡萄色と海老色)呼び方は同じでも、まったくちがった色です。

名前だけでもたくさんあるむらさき色

むらさき色には、たくさんのバリエーションがあります。たとえば「京紫(きょうむらさき)」に「江戸紫(えどむらさき)」。平安时代からの伝统のやや赤っぽい京都のむらさき色に対して、江戸时代に流行したやや青っぽい江戸のむらさき色。江戸っ子は、この色が江戸名物だと、じまんしたそうです。花の名前がついているむらさき色も多く、ふじ色、かきつばた色、あやめ色、しおん色、ききょう色、ふじばかま色、すみれ色……と、豊富にあります。こんなにたくさんの名前がついたのは、それだけむらさき色が高贵な色で、あこがれの色だったからといわれています。

ふじ色 かきつばた色 しおん色 ききょう色

平安时代の2大女流作家、『源氏物语(げんじものがたり)』の紫式部(むらさきしきぶ)も、『枕草子(まくらのそうし)』の清少纳言(せいしょうなごん)も、むらさき色が大好きでした。作品には、たくさんの花の名前がついたむらさき色が登场します。

この记事の笔顿贵?プリント

監修者(かんしゅうしゃ)吉岡 幸雄(よしおか?ゆきお)先生について
1946年京都生まれ。早稲田大学卒业后、美术図书出版社「紫红社(しこうしゃ)」を设立。日本の伝统色や染织史(せんしょくし)の研究を行ってきた。88年生家「染司よしおか(※)」5代目を継承(けいしょう)。最近では、海外で展示会や讲演をする机会も多く、日本の伝统色のすばらしさを世界に広めている。

※&苍产蝉辫;江戸时代から続く京都の染屋。昔ながらの「植物染」を伝える工房(こうぼう)で、製品は东大寺、薬师寺などの伝统行事にも役立てられている。

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